籠師 轡 昭竹斎 (かごし くつわ しょうちくさい ) |
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竹を細かい手作業で竹ひごにし、様々な編み組みにより、容器などを編んでいく有馬籠の歴史は、16世紀の桃山時代に始まるといわれます。明治時代には、ウィーン万国博覧会に出品し優秀賞を受賞するなど、高度な技巧が評価されました。また、大正年間には、従業者も70余名に達し、竹細工有馬籠の全盛時代でありました。その頃には、九州別府へも有馬から職人が出向いて、技術を伝えたといわれています。しかし、第2次世界大戦により壊滅的な打撃を受け、廃業者が続出、完全に衰微してしまいました。現在では、伝統竹芸有馬籠を製造・販売するのは「(株)竹芸有馬籠くつわ」一軒となり、轡昭竹斎と数名の職人で、茶道・華道向け竹芸品から、私たちの生活になじみ深い果物盛り器など、多様な籠が作られています。 |
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