↑ 丹後ちりめんの特徴であるシボの柄 |
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江戸中期より約300年間織り続けられている丹後のちりめん織り。 丹後ちりめんは織り上げてからの精練加工によって横糸の縮む力で出来る左のようなシボの柄が特徴です。 ちりめんは、シボがあることにより、シワがよりにくく、しなやかな風合いに優れ、凸凹の乱反射によって染め上がりの色合いが豊かで、しかも深みのある色を醸し出すことができます。 これは経糸(たていと)に撚りのない生糸、緯糸(よこいと)に1メートルあたり3,000回前後の強い撚りをかけた生糸を交互に織り込み生地にし、その後、精練することによって糸が収縮し、緯糸の撚りがもどり、生地全面に細かい凸凹状の「シボ」がでできるためです。 ちりめんの代表的存在である 「丹後ちりめん」は、このシボが最大の特徴です。 |
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日本三景の一つ「天橋立」 |
丹後ちりめんが今のように独特のシボをもち、絹の風合いと感触を最高に発揮する織物になったのは280年ほど前の享保5年(1720年)のことです。 丹後峰山町に住む絹屋佐平治(後に森田治郎兵衛と改名)が京都西陣の機屋に奉公人として入り、織物技法・糸口の仕掛け・シボの出し方などを研究し、この秘法を丹後に持ち帰り、ちりめんの製織を始め、今日の丹後ちりめんのいしずえを築きました。 絹織物の産地であった丹後だけに、ちりめん技法の普及は早く、峰山藩の積極的な保護政策などもあって、多様なちりめんが丹後地方一帯で生産され、一大産地を形成し今日に至っています。 今までは着物の素材として白生地のまま売られることの多かった丹後ちりめんですが、最近では染めたうえで、小物や、インテリア用品を作るなど、デザイン力の高まりと共に色々な完成品が作られるようになりました。 |
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丹後半島の美しい夕焼け |