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DARUMA - だるま特集 - あなたの願い叶えませんか?

努力を誓い、成就を真摯に願えば、きっと報われる。

々しい顔立ちながら、コロンとした愛らしい姿で人々を魅了する「だるま」。日本では政治家の選挙などでもよくお目見えしますが、古くから人々の願いを叶える縁起物として大切にされてきました。

そもそも、だるまは禅宗の始祖である「達磨大師」の座禅した姿を模して作られたのが始まりと言われています。達磨大使はインドに生まれ、後に出家し、お釈迦様から28代目の教えを継がれて中国に渡りました。そこで出会った多くの困難の中でも不屈の精神を貫いた達磨大師。それが人々の心を掴み、大洪水の際には行者が達磨大師の像を彫り、現「少林山 達磨寺」のお堂に安置したのです。寺が開かれた後、飢饉被害による農民救済のため、和尚が農家の副業として張子だるま(達磨大師を模したもの)を作らせ祭りで売らせたところ、たちまち評判となりました。

だるま

現代にも受け継がれる「だるまに願いを立て、努力すれば達成する」との願かけは、養蚕農家が「蚕が良い繭を作るように」と祈りながら片目に墨を入れると、それが叶ったため、残りの片目に墨を入れたことが由来とされています。蚕が古い殻を割って出てくることを「起きる」と言うため、「七転び八起き」するだるまに祈りを込めたのです。その後、だるまは評判に従って形が丸く、底に重りをつけるなどで一層起き上がりやすくなり、一般の人にも拡がっていきました。

現在、だるまは日本の様々な地域で作られていますが、少林寺達磨寺が位置する群馬県高崎市、並びにその周辺で作られる「高崎だるま」が、張子だるまの多数を占めています。赤く塗られただるまが多い理由は諸説ありますが、達磨大使の衣に由来しており、赤は古くから魔除けの色とされていたことにも通じているようです。現代では赤の他、白や黄、緑色など多彩なだるまが登場しています。その大きさも様々で、婚礼の寄せ書き用の白いものや、胴体部分に文字を入れてもらえるものなどもあり、職人により精魂込めて作られただるまは、贈り物としても重宝されています。

宗教という枠を超え、人々の生活に根付くだるま。これからも、一人ひとりの願いを静かに受け止め、夢や希望を叶えることでしょう。そこには、古に生きた人々から、困難なことでも努力すれば報われるという、現代に息づく人々へのメッセージが込められているのです。

だるまへの祈願方法

昔は、神棚に置かれることが多かったようですが、現在では特に決まりはありません。家具の上など目の付きやすい場所に起きましょう。

タンスの上に置くだるま
だるまへの祈願方法