江戸時代初期に、主として武士の内職として始まった竹細工は19世紀中頃、竹細工の技を持っていた岡崎藩士が、清水猪兵衛に細工の技法を伝えたところから、この技を駆使して菓子器や虫籠を作り、東海道を上り下りする旅人に工芸品として売るようになりました。 明治6年(1873年)「駿河竹千筋細工」は、明治新政府の海外貿易政策により日本の特産品としてウィーン国際博覧会に出品され、竹ひごの繊細な雰囲気、妙技は西洋諸国の特産品を凌ぐ好評を博し、これを契機に多くの製品が海外に輸出されました。その後、益々技術も洗練され、時代のニーズにも敏感に対応しながら昭和初期には、たばこ盆、菓子器、筆入れなどが総て漆によって塗られ国内、海外などで好評を博しました。 |
ひご作り ひごは、別名千筋とも呼ばれる竹を細く加工したものです。畳の幅3尺(約90センチ)に1000本並ぶほどということだそうです。竹を削ったり、割ったりとひご作りだけでもたくさんの技術があります。 |
穴開け 竹には、曲げる前に穴開け用の印を付けておきます。その印を見ながら、ボール盤という機械を使い、1本1本穴をあけています。 |
輪作り 竹を熱くした電気ごてに当ててひごを曲げます。約30秒間曲げたあと冷ますときれいな丸ができます 。 |
組み立て 1本1本丁寧にひごをさして完成します。穴開け、ひご曲げなどがしっかりしていると、きれいにさせます。 |
かなり大きいので,和室でしたら,広い床の間や,人が集まるホールなどでのご使用がおすすめです。 ウレタン塗料をぼかしで塗っており,落ち着いた仕上がりがすてきな作品です。 大きなお宅の新築祝いにもぴったりです。 |
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寛政3年創業の大村倉蔵さん以来、 我が身を引き締め感性を高揚する言葉「竹柏頸心」の気構えを持つべく「竹心坊」と名乗った伝統を受け継ぐ。受賞、表彰暦多数。 | 竹新作展示会では最高賞である東京通商産業局長賞を組合員でただ一人5回受賞。各種の竹編組技術と竹千筋の流れるような曲線を自由に操り、見る人を驚せた。 |
伝え受け継がれた技法・技術を守りながら、斬新なデザインを探求。 | 千筋細工だけでなく各種の竹編み技術を習得。繊細な丸ひごを組み合わせた作品が得意で大型花器や特殊な竹製品作りは業界随一。 |