人口約26,000人の内、なんと1,500人が筆司という筆づくりの技術者である熊野町。伝統工芸士と呼ばれる通商産業大臣(現在は経済産業大臣)が認めた、筆づくりの名人も15名います。
日本国内で80%の筆の生産量を占め、年間15億本もの筆が生産されています。 |
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18世紀末(江戸時代末期)ごろ、平地の少ない熊野村では、農業だけでは生活が苦しいため、農閑期を利用して、奈良地方から筆や墨を仕入れ、それを売りさばいていたことが、きっかけとなり、筆と熊野の結びつきが生まれました。江戸時代後期に、広島藩を治めていた藩主の浅野家の御用筆司(ごようふでし)の所で、筆作りの方法を身につけた熊野の住人が、村に戻って村民にその技法を伝えたのが熊野筆の始まりとされています。 |
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