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第二回「ふたつきのお茶の頂き方」

JAPAN STYLE

日本では、お客様をお招きすると「よくいらっしゃいました」と心をこめてお茶を出してお迎えします。おもてなしのひとつですね。コーヒーや紅茶と違って、日本茶の器(お茶碗)には、ふたがついているものと無いものがあります。
ふたつきのお茶を出された時に困らないよう、今回は、訪問先で出されるお茶の頂き方をご紹介しましょう。

もてなす側は手間暇かけて、一番おいしく頂ける状態のお茶をあなたにいれてくれます。出したお茶の味を褒められることは、もてなす側にとっては本当にうれしいことです。よって、熱いものは熱いうちに。冷たいものは冷たいうちに頂くようにしましょう。今回の場合は「ふたつきの日本茶」を頂くのですから、熱いうちに頂くようにしましょう。

それでは、どうやって頂くのがよいのでしょうか?

■著者紹介藤井 寛子

英国・スイス・日本で、建築・インテリアデザイン、パーティープロデュース、テーブルコーディネート、フラワーアレンジメント、紅茶、茶道などのディプロマを取得し、世界で最も由緒正しきスイスのフィニッシングスクール「ヴィラ・ピエールフー」で、プロトコール(国際儀礼)、国際マナーを修得。現在、マナー講座「How to be a Lady」を日本のみならずアジア圏で主宰するかたわら、欧米各国の世界のホスピタリティーを取材し、各種セミナー・翻訳・通訳・執筆活動と幅広く活躍中。

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ふたつきのお茶の頂き方

ふたつきのお茶の頂き方

  1. まずは、「頂きます」と言って軽くお辞儀をします。
    左手をお茶碗に添えて、右手で蓋を取ります。お茶わんの上で、ふたについたお茶のしずくを落とします。そのとき、テーブルにしずくを落とさないように気をつけましょう。
    しずくを落としたら、ふたの裏を上に向けて右側に置きます。
  2. 次に、お茶わんを右手で持ちます。左手でお茶わんの底を支えます。
    そしてお茶を頂きます。このとき、「ズズッ」と音を立てて飲まないようにしましょう。「熱いから…」といって「フーフー」と音を立てて冷ますこともなるべく避けましょう。(スープの頂き方と同じですね)
  3. お茶を飲み終わったら、ゆっくりとお茶わんを茶托(ちゃたく)に戻します。そして裏に返しておいたふたを、しずくがテーブルに落ちないようにお茶わんの上で返し、お茶わんの上に置きます。

    そして、「大変おいしく頂きましたが、どちらのお茶ですか?」などと言えば、会話が弾んだりもしますね。何よりも、「おいしく頂きました」という感謝を述べることが大切で、和やかな雰囲気をも作ってくれます。

いかがでしょうか?
お茶の頂き方は、女性だけが身につけておくべきものではなく、男性の方々も知っておいた方が良いでしょう。「お茶一杯の心」を、忘れずにいたいものですね。

大切なお客様のおもてなしアイテム

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