京都で200年以上かざり職を続けて来た金属工芸工房『竹影堂』から生まれた、若手のメンバーが主流のアンテナショップが≪かざりや 鐐≫です。 <鐐>は良質な銀を表す (※)南鐐 から取られ、銀を中心にしたものづくりをされています。銀は、日本人の「わび」「さび」の心に通じる、金よりも落ち着いた控えめな美しさを持ち、愛でる時間と共に馴染んで行き、味わいのあるいぶし色に変わって行く楽しみがあります。 そんな銀の魅力に取り付かれた従業員がお客さんに喜んで頂ける よりよい品を、日々頭を悩ませながら、鐐を育てて行っておられます。使い込むほどに味わいが出る銀を身近に使って頂きたく、思いを込めて作り上げられた一品一品をご紹介します! |
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(※)南鐐とは、良質の灰吹銀、すなわち純銀という意味です。実際に江戸時代に流通した銀貨(南鐐二朱銀)の純度は98パーセントと極めて純度の高いものでした。
軒先から奥を覗けば職人の方が丹念に銀を打っている姿を見る事が出来ます。通りを歩く方もついつい足を止めて見ていかれます。まるで銀細工に引き寄せられるように・・・。 観光客の方にも人気で外国人の方もおみやげに買っていかれる方が多いようです。 | ||
暖簾(のれん)をくぐると所狭しと銀細工が並べられています。一つ一つ手作りで作られた商品からは作り手のこだわりが感じられます。銀細工に彩られた一面を見ているだけで魅了させられてしまいます。気になった商品があればお店の方から商品について詳しく説明をして頂けるのも人気の理由です。工房での彫金体験も行っておられます。(要予約) | ||
まず型紙をのせ仕上がりをイメージをします。次に型紙を銀に貼り付けていきます。 | 型紙に沿って銀を切り抜いていきます。 | 切り取った後紙を剥がします。形が出来てきました。 | まだ周りの細かいでっぱり部分があるので取り除き、ヘラでなめらかさが出るように丁寧に仕上げていきます。 |
形が出来上がりました。ここで70%完成です。 | 紐を通す為に穴を空けます。 | ≪鐐≫の刻印を打ちつけます。 | これで完成です。 他のものと組み合わせたりして店舗に並んでいきます。 |
銀の黒ずみは酸化皮膜で、金属自体が自化発色したものです。黄ばんだような色から灰色(紫色)、黒い色へと変わり、昔からいぶし銀と言われるような落ち着いた色合いとなります。カラ拭きをすることで自然な濃淡ができ、銀特有の使い込んだ味わいのものになります。 | 油や指紋がついた時は綿(柔らかい布)にぬるま湯と重曹をつけて拭くと軽い黄ばみは取れます。その後、必ず水気を拭き取って下さい。また銀磨き専用の薬品(グラノール等)も市販されています。ただし、メッキしたものや色付けして仕上げたもの等、銀製品の仕上げ方の状態によっては向かないものもありますのでご注意下さい。 ※ (銀は柔らかい素材ですので、優しく丁寧にお手入れして下さい。) |
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