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うちわ(団扇)とは、竹で作った放射線状の骨組みに紙を貼り、扇ぐことによって風を起こせるようにした日本の伝統的な冷房器具です。エアコンや扇風機などの冷房器具が多くある現在、涼を取るための用途において使われることは減ってきましたが、現在においても多様な場面で使用され、日本の夏の風物詩の一つでもあります。
夏になると町中で広告を印刷された団扇が配られているのを見かけるように、日本では販促用のツールとして用いられたり、バーベキューなどで炭をおこすときや、お祭のとき浴衣と一緒に持ち歩いたりと現在でも様々なシーンで用いられています。
四国の金比羅(こんぴら)参りの土産物として丸金印入りの'渋うちわ'が考案されました。江戸時代中頃には、丸亀藩が藩士の内職として勧めたことで、今日の丸亀うちわ作りの土台が出来ました。
現在では全国のうちわ生産量の約90%を占めています。
渋うちわ
面に柿渋を塗り重ねたもの。水や虫に耐久性があり、強い風を起こすのにも適した、実用性の高いうちわとして特に台所で使用された。年を経るごとに色に深みが増す。
世界的な問題となっている地球温暖化。 うちわは昔ながらの「涼をとる」道具です。
一人ひとりがちょっぴり我慢をするだけで、地球温暖化が防げます。
見るだけで涼しくなるうちわをパタパタ扇いで、今年の夏は涼んでみませんか?
うちわは今や涼をとるためだけの道具ではなく、鑑賞したり、飾ったりとデザイン性の高いアートの題材としても注目されています。
竹を丸いまま柄にしたもの
竹の管をうちわの柄の幅に割ってきれいに削った平らな柄
細く割った竹を縦横に組んだ骨に紙を貼る。
3本組・4本組がある。
まっすぐに割れる竹の性質を利用して、一定の幅に割っていきます。丸亀うちわの特徴は、柄と骨が一本の竹で作られているものが多いことです。柄は丸柄と平柄の両方があります。
35-45本もの穂数にあわせてきりこみをいれ、同じ感覚で裂いていきます。目にもとまらぬ早業で熟練した職人になると1日500~800本もこなしていきます。
その後糸で編み、うちわの形が出来上がっていきます。
うちわの骨の穂の部分に「のり」をつけ、地紙を貼りつけます。
うちわの種類に応じて、満月、玉子型などの形に穂を仕上げます。
うちわの周囲に「へり紙」と呼ばれる細長い紙を貼り、危なくないように仕上げます。
竹骨に薄い透かし織の布を貼り合わせた、見た目にも涼しげで優美なうちわ。
それが長戸さん夫婦が力を合わせて生み出したこれまでにない新しい布貼りのうちわ「風布」です。手に取るととても軽いことにまず驚き、そして扇いでみると、そのまろやかで優しい風に2度驚きます。
手作りにこだわったこのうちわは1本1本手作業でつくられますが、ベテランの職人さんでも手早く作ることができない、布貼りならではの数々の秘密があります。長戸さん夫婦が長年の間試行錯誤を繰り返し、ようやく完成したものだからです。
透明感があり、涼しげですが、その上品な佇まいは存在感抜群。扇いでもよし、飾ってもよし、ずっと長く大切にお使いいただけるおすすめの逸品です。
風に舞うような、とっても軽い持ち心地です
丸亀市の木であるヤマモモをはじめ、ウメ、サクラ、オリーブ、栗の皮、タマネギノ皮など、素材を集めるところから風布の製作ははじまります。
貼りの作業だけでも大変な作業ですが、手作りにこだわりぬかれた商品は1枚1枚風合いが異なり、自然の恵みがゆっくりと色に変わった温かさを感じる商品ばかりです。