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> 竹笹堂 -木版画- TAKEZASADOU
日本の伝統的な木版画は江戸時代より絵師・彫師・摺師の三者の分業によって制作され、今に受け継がれています。 その最終段階である摺りを受け持つ「竹中木版」は、代々当主によって摺師として研鑽した木版の技術を100有余年継承し続けてきました。
代表的な絵師、「歌麿」・「広重」・「北斎」の作品が竹笹堂・摺師「現代の名工」竹中清八を筆頭に、一枚ずつ手作りで仕上げられています。
東洲斎写楽など江戸時代、日本を代表する浮世絵の大半は木版画でした。日本で独自の発展を遂げた浮世絵は、明治時代に欧米で美術品として高く評価されましたが、現在のような機械印刷が発達する以前、木版画は身近な印刷技術として暮らしに深く根付いていました。木版画は凸版画の一種で版の原版を木材とし、これを版木(はんもく)と呼んでいます。主に彫刻刀で溝を掘り、凹凸をつけます。複数の版木を用い多色刷り印刷を行うことが出来ますが、刷るにつれ版木が磨耗するなど安定した画像を維持する為、印刷数に制限が出ます。絵師・彫師・摺師の三者の分業によって制作されますが、どの工程にも高い技術が必要とされ、それら全てがそろって始めて素晴らしい木版画が出来上がります。
竹中健司氏の作品「嵐山桜」の版木
同じ版木で白と桜色を摺っています。少ない版木で多様に見せるのも版画の技術 。
「嵐山桜」は1枚を完成させるのに20回ほど摺り重ねられて完成します。
版画は絵師・彫師・摺師の三者の分業によって制作されます。竹中木版では最終段階の摺りを受け持っています。
人間国宝の岩野市兵衛氏が作っている越前奉書紙など竹笹堂では紙にもこだわっています。
紙を作るときに付いたごみを手作業で一つ一つ取るなど丁寧に仕上げられた和紙は耐久性にも優れ、最も木版画に適していると言われています。
版木が磨耗するなど、安定した画像を維持する為、印刷数に制限がでる木版画にはシリアルナンバーなどが割り振られ、版数管理を行っていることが多いです。竹笹堂の限定商品にもシリアルナンバーが付けられており、まさに世界に一枚だけの木版画です。
平成17年天皇陛下より授かる「黄綬褒章」を授章。
平成15年「現代の名工」を受賞。
100年以上にわたり堅実に家業の理念を守り伝統の技術や商法を継承してきた店舗に京都府知事より「京の名工」「京の老舗」受賞。