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季の雲の作家たち07 杉村徹

07初めて杉村さんにお会いしたのは、10年ほど前。ご本人に会うよりも先に作品を購入していたので、それまでは、どんな方なんだろう?と、まだ見ぬ杉村さん像を想像し膨らませていました。 温厚で物静か、そして一緒にいると安心できる——。実際にお目にかかってみると、作品を見て想像していたとおりの方ではありませんか! なんだか嬉しくて、思わず笑みがこぼれたのを覚えています。
 メイン写真の[壁の棚]は、杉村さんの代表作のひとつ。まるでオブジェのようなこの作品は、釘が見えないスマートな造りになっていて、造り付けと見間違ってしまうほど。一輪挿し、文庫本、そして小さなオブジェなど、自分のお気に入りを置く場所にもぴったりで、いままでにたくさんの方々のお部屋の壁を飾ってきました。これからもずっと作り続けて欲しい、大好きな作品のひとつです。
 それともうひとつ、杉村さんの作品で忘れてはならないのが、[スツール]。季の雲ギャラリーでは、オープン当初から杉村さんのスツールを愛用しています。お客様にそっと「お座りください」と差し出すと、座り心地に感動され、質問攻めにあうことも。脚の部分に使用されているクルミ材の丸いホゾとウォールナットのクサビのコントラストが美しい座面は、一目で杉村さんの作品だと分かります。丸太によって木目が異なるなど、木材のなかでも個性が強いクルミですが、さっぱり且つスッキリとした木目に惹かれるそう。
 きっちりとした仕事のなかにも温かい空気を感じる、杉村さんの作品たち。ぜひ、皆さんの生活にも取り入れてみてください。

杉村徹 Tooru Sugimura

1956年
兵庫県西宮生まれ
1984年
長野県松本技術専門学校木工科
卒業
メーカーに勤務の後、独立
1992年
愛知県常滑市に「KNOT WOOD WORK」を設立
2010年
茨城県龍ケ崎市に移住
01

スツールの足は八角と丸タイプの2種類。座面が緩やかにくぼんでいるため、長時間座ってもお尻が痛くなりません。

02

家具のほかにプレートも。小振りなものは菓子皿に、ホームパーティーでは大振りの皿に自慢の料理をドーンと盛りつけて。

03

様々な道具を使いながら、やわらかい曲線やいさぎよい切り口を描く。長年の経験からくる手の動きに、迷いはありません。

※こちらの商品は日本国外のみの販売となります。ご了承ください。
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